調査概要
- 調査対象全国47都道府県
- 診断ツールAllyCheck
- 診断エンジンaxe-core
- 診断対象トップページ
- 診断日2026年3月
- スコア算出減点方式(100点満点)
日本の都道府県サイトでは、ウェブアクセシビリティ対応がどの程度進んでいるのでしょうか。 本記事では、全国47都道府県公式サイトを対象にAllyCheckによるアクセシビリティ診断を実施し、スコア上位および下位の状況・よく見られる問題・全体傾向を整理しました。 アクセシビリティ改善の参考としてご覧ください。
この調査の元データ(全47サイトの詳細スコア)はAllyCheckのデータBOXにまとめています。
→ データBOXで確認AllyCheck Researchはウェブアクセシビリティに関する調査データを公開するプロジェクトです。
この調査の元データ(全47サイトの詳細スコア・検出問題一覧)はAllyCheckダッシュボードの「データBOX」でCSV形式でダウンロードできます。Freeプラン以上のユーザーが取得できます。
→ データBOXを見る比較可能な結果を得るため、以下の環境で診断を行いました。
アクセシビリティ問題の重要度に応じて減点する方式で100点満点スコアを算出しています。
| 問題レベル | 減点 |
|---|---|
| 重大 | −10 |
| 深刻 | −5 |
| 中程度 | −2 |
| 軽微 | −1 |
今回の調査では約6割のサイトが80点以上でした。
多くの都道府県サイトが80点以上のスコアとなりました。一方で40点台以下のサイトも9件あり、アクセシビリティ対応の二極化傾向が見られます。
| 対象 | スコア | 重大 | 深刻 | 中程度 | 軽微 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 秋田県 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 2 | 栃木県 | 97 | 0 | 0 | 1 | 1 |
| 3 | 島根県 | 97 | 0 | 0 | 1 | 1 |
| 4 | 茨城県 | 95 | 0 | 0 | 2 | 1 |
| 5 | 山梨県 | 94 | 0 | 0 | 2 | 2 |
| 6 | 大阪府 | 94 | 0 | 0 | 2 | 2 |
| 7 | 和歌山県 | 93 | 0 | 0 | 3 | 1 |
| 8 | 三重県 | 91 | 0 | 1 | 2 | 0 |
| 9 | 滋賀県 | 91 | 0 | 1 | 2 | 0 |
| 10 | 沖縄県 | 91 | 0 | 1 | 0 | 4 |
自分のサイトのアクセシビリティスコアを確認してみましょう。
AllyCheckで無料診断本記事では下位サイト名の公開を控えています。スコアの分布と問題傾向を整理しています。
| 対象 | スコア | 重大 | 深刻 | 中程度 | 軽微 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 38 | — | 50 | 3 | 3 | 2 | 1 |
| 39 | — | 47 | 3 | 4 | 1 | 1 |
| 40 | — | 47 | 3 | 4 | 1 | 1 |
| 41 | — | 46 | 3 | 4 | 1 | 2 |
| 42 | — | 46 | 3 | 4 | 2 | 0 |
| 43 | — | 45 | 3 | 4 | 2 | 1 |
| 44 | — | 45 | 3 | 4 | 2 | 1 |
| 45 | — | 39 | 4 | 3 | 2 | 2 |
| 46 | — | 39 | 3 | 5 | 2 | 2 |
| 47 | — | 32 | 3 | 7 | 1 | 1 |
調査では以下の問題が多く見られました。
| 問題 | 説明 | 影響 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| ランドマーク構造不足 | すべてのコンテンツはランドマーク内に配置してください | 中程度 | 40 | 85% |
| mainランドマークの欠如 | ページにはmain ランドマークが1つ必要です | 中程度 | 29 | 62% |
| ズーム倍率の制限 | ユーザーが500%までズームできるようにしてください | 軽微 | 20 | 43% |
| ARIA必須子要素の不足 | 必要な子要素が不足しています | 重大 | 20 | 43% |
| インタラクティブ要素の入れ子 | インタラクティブ要素を入れ子にしてはいけません | 深刻 | 16 | 34% |
| リスト構造の不正 | リストは正しく構造化してください | 深刻 | 15 | 32% |
| フォームの視覚的ラベル不足 | フォーム要素には視覚的に見えるラベルが必要です(title属性やaria-describedbyだけでは不十分です) | 深刻 | 13 | 28% |
| ARIA入力フィールドの名前不足 | ARIA入力フィールドにはアクセシブルな名前が必要です | 深刻 | 13 | 28% |
| aria-hidden内のフォーカス | aria-hidden要素にフォーカス可能な要素が含まれています | 深刻 | 13 | 28% |
| presentation roleの競合 | presentation roleとの競合があります | 軽微 | 10 | 21% |
<input type="text">
<label for="name">氏名</label>
<input id="name" type="text">
<div>
<div>ヘッダー</div>
<div>メインコンテンツ</div>
<div>フッター</div>
</div>
<header>ヘッダー</header>
<nav>ナビゲーション</nav>
<main>メインコンテンツ</main>
<footer>フッター</footer>
今回の調査から、基本的な問題は少ない一方でARIA構造に関する問題が多いという傾向が見られました。
以下に詳細を整理します。
画像代替テキストやコントラストなどの基本問題は比較的少ない傾向でした。
近年のCMSやJSフレームワークの影響と考えられる、ARIA属性の不整合やインタラクティブ要素の構造問題が見られます。
トップページのみの診断でも複数の問題が確認されるサイトもあり、改善余地が残っていることが分かりました。
今回の調査では DOMContentLoaded + 1500ms の条件で診断を実行しています。多くのサイトではこの時点で主要コンテンツが描画されていますが、JavaScriptによる遅延処理により以下のようなUIが後からDOMに追加されるケースもあります。
そのため待機時間を延長した場合、以下の項目が変化する可能性があります。
一方で、以下のような基本的な構造問題は待機時間の影響を受けにくく、サイトのアクセシビリティ状態を示す重要な指標として参考になります。
今回の調査の元データ(全サイトのスコア・検出問題一覧)はAllyCheckダッシュボードの「データBOX」に掲載しており、CSV形式でダウンロードできます。
アクセシビリティの状況をより詳しく確認したい場合は、Freeプラン以上のユーザーとしてログインすると取得できます。
→ AllyCheck ダッシュボードへ本調査はウェブアクセシビリティの現状把握を目的としたものであり、特定の企業やウェブサイトの評価、ランキング、批判等を目的とするものではありません。 記事内容および調査結果の利用により生じたいかなる損害についても、AllyCheck は責任を負いません。